2008.03.23 Sunday
猫を幸せに飼いながら、壁や家具を無傷で守る方法
家具とあなたの神経は、ズタズタになっていませんか?
猫をしかっても、まったく効果はありません。
あなたが世話をしているのは、従順なゴールデン・レトリバーではないのです。
猫は本能のままに行動する、とても自己中心的な動物です。
だからあなたが怒っても、猫にはその意味が伝わりません。
それどころか猫の目には、あなたの気が狂ったように見えています。
そして、こう言っているように聞こえます。
「何をそんなに怒っているの?
ただ単純に、自分の日課をやっただけなのに...。」
困りましたね。では、どうすればいいか?
爪の切除? それ以外の方法を考える理由
爪の切除は、後戻りできない外科的な手段です。
具体的には、猫のつま先のつけねを切断します。
もちろん、とても痛いです。
痛いだけでなく、二次的な問題を引き起こす可能性もあります。
というのも猫のツメは、大切な防衛手段なのです。
いったん爪を切除してしまえば、その代わりはありません。
また、もう一度ツメが生えてくることもありません。
ここで、あなたはこう思うかもしれません。
「うちの猫は、けっして外に出ない!」
でも、もし何かの偶然で外に出てしまい、
見つけられなかったら?
爪を切除されてしまった猫には、自分を守る武器がありません。
つまり、無防備な状態です。
そんな状態で危険のひそむ世界に、なげだされる危険があるのです。
思い出して。知識は力です。
状況を理解することで、この闘いの半分を終えました。
あなたは今から、いくつかの貴重な教えを受けます。
第1の教え - 爪とぎは、猫の本能。
このことは全然、意外なことではありません。
たぶんあなたも、いたるところにその証拠を持っているでしょう。
たとえば、ボロボロになった柱や、切り裂かれたカーテン。
そして、あなたのすり切れた神経。
爪とぎが猫の自然な行動だというのは、大きな発見ではないでしょう。
しかし、覚えておく必要のある事実です。
もし、してほしくない場所での爪とぎを防ぎたいなら。
第2の教え - 猫に爪とぎをやめさせることは出来ない。
あなたに出来ることは、してほしくないモノでの爪とぎをやめさせることです。
そしてそのモノを、比較的もとの状態で維持することです。
はっきりいって、猫にしたくないことをさせるのは無理です。
この「無理」だということを、はっきりさせておきましょう。
そして同じく、猫にしたいことをやめさせるのも、ほとんど不可能です。
だから、頭を使った方法を考える必要があります。
つまり、猫の欲求の方向を、切り替えるのです。
体罰を与えるときの言葉 -- やっちゃダメ!
猫は、体罰を理解できません。
だから、猫をたたくことは間違っています。
また体罰は、効果がないだけではありません。
さらに、状況を悪化させるかもしれません。
猫は多くの点で、かしこいです。
しかし、爪とぎをしたから体罰を受けるということは理解できません。
ただあなたに捕まったら、ときどきひどい扱いを受けると思うだけです。
つまり体罰は、猫を不安にさせます。
さらに、爪とぎをするよう刺激してしまうかもしれません。
もしくは、より望ましくない問題行動に発展する可能性もあります。
そして最後には、猫との信頼関係が壊れてしまうでしょう。
そのときには、どんな理由であろうと、猫にさわることが難しくなります。
猫は、うらみを忘れません。
第3の教え - なぜ猫は、爪をとぐのか?
さらに言えば、どうして猫は、あなたが大切にしているモノで爪をとぐのでしょうか?
猫にとって爪とぎが必要だと理解することは、猫に対する思いやり以上の意味があります。
爪とぎに対する理解が、猫の本能をより好ましい方に向けるためのカギとなります。
なわばりに、しるしをつける
爪とぎは、猫のなわばり本能です。
この本能によって、猫はしるしをつけます。
そして、自分の居場所を確保します。
つまり、ただの目立った爪あと、というだけではないのです。
それ以上に、自分の場所を示しています。
だから、猫は家の目立つところに、しるしをつけます。
それは猫が、あなたの家と関係をもつための方法なのです。
ようするに、猫にとってのインテリア装飾です。
運動
また爪とぎは、猫の体型を維持する役にたっています。
なぜなら爪とぎという行動は、前足の筋肉をつかうからです。
これが、ストレッチになっています。
つまり爪とぎは、猫にとってジムでのトレーニングであり、ヨガでもあります。
すごく楽しい
爪とぎは、とっても気持ちいい。
だから猫に爪とぎの欲求をなくさせるという考えは、捨てましょう。
逆に、してほしい場所で爪とぎをするように、考えを変えましょう。
そうすれば、猫もあなたも幸せになります。
第4の教え - 猫に適切なつめとぎ器を与える
猫はあなたに、たくさんの喜びを与えてくれます。
だからできるだけ心地よくて、かわいくて、高級なつめとぎ器を買いましょう。
そして、その爪とぎ器を取り付けます。
すると猫はぼんやりとあなたを見つめ、どこかに行ってしまいます。
このことは、あなたの母性本能を刺激します。
そしてあなたは、猫に爪とぎ器の使い方を見せようと決めます。
猫の前足をとり、そこで爪とぎの動作をさせるのです。
すると猫はもちろん、解放されて自由になるまで、抵抗します。
そしてその日は、あなたのことを完全に軽べつします。
何であれ爪とぎの「やり方を見せる」という失敗は、決してやらないでください。
ただ、猫を怒らせるだけです。
猫はどうやってやるか、完ぺきに分かっています。
ただ爪とぎの機会を、あとに残しているだけです。
ただ、いつどこでやるかの問題なのです。
第5の教え - 思い出して、「適切」と言ったことを。
次のことを、頭に入れておきましょう。
それは、あなたにとって好ましい考えと、猫にとって好ましい考えは、おそらく一致しないということです。
またどんな爪とぎ器を選ぶにしても、猫が体を十分に伸ばせるだけの長さ(高さ)が必要です。
そしてもっとも大切なことは、固定されていることです。
もし立てかけた爪とぎ器が倒れたら、猫は2度と戻ってこないでしょう。
第6の教え - 猫が爪とぎ器を好きになる方法
1つ大切なことを、思い出してください。
それは爪とぎが、なわばりにしるしをつけるための欲求だということです。
だから爪とぎ器は、家族がよく使う場所に置くべきです。
しばらく時間をおいて、爪とぎ器を移動させることはできます。
しかし、だんだんと段階的に移動させる必要があります。
はじめは猫が爪をとぐ場所に、爪とぎ器を置きます。
それはソファーや、イスのそばかもしれません。
どこであろうと、猫が自分のなわばりに選んだ場所です。
そして、猫が好きな所すべてに、爪とぎ器を置きましょう。
そのためには、おそらく2つ以上の爪とぎ器が必要です。
また猫に爪とぎ器の魅力を伝えるために、大切なことがあります。
それは、安全性です。
もし爪とぎ器が倒れたり揺れたりすれば、猫は使わなくなるでしょう。
横に置く場合は、しっかりと床に固定されている必要があります。
立てかける場合は、安定のために十分な重さがあるか、底が十分に広いかを確認してください。
それから、頭を使って猫に爪とぎ器を使うようにうながします。
たとえば爪とぎ器のそばでエサをあげたり、遊んだりしましょう。
爪とぎ器にまたたびの粉末をふりかけるのも、いい方法です。
また爪とぎ器に、猫の好きなオモチャをくっつける、という手もあります。
とにかく、すべての楽しいことと爪とぎ器を結び付けるのです。
そして猫が爪とぎ器を使ってくれたら、好きなものを与えてください。
するとそのうち、爪とぎ器が大好きになるでしょう。
最後には、自分のものだと思うでしょう。
また爪とぎ器を猫の寝る場所に置くのも、いい考えです。
なぜなら猫は、起きてすぐ爪をとぐのが好きだからです。
朝と真夜中に、とくに爪とぎをします。
もし場所に余裕があれば、すべての部屋に爪とぎ器を置くといいでしょう。
そうすれば猫は、大喜びします。
そしてもっとも大切な場所は、あなたと猫がほとんどの時間を過ごす所です。
私は家に、多くの爪とぎ器を置いています。
でも私の猫が朝によく使うのは、居間にある爪とぎ器です。
ところで、あなたの猫は以前の場所で、いまだに爪とぎをしていませんか?
そういうときは、そこでの爪とぎを思いとどまらせる方法があります。
それは、その場所をアルミホイルか両面テープで覆ってしまうことです。
これらの表面は、爪とぎをしたくなるような感触ではないのです。
もう1つ、思い出してください。
それは猫が、爪だけでなく自分のニオイで、好きな場所にしるしをつけていることです。
その場所から、猫の気をそらしたい人もいるでしょう。
そのためには、猫のニオイを消す必要があります。
たとえばペットショップやスーパーで、猫のニオイ取りが売っています。
でも、家にあるものでもニオイが消せます。
ポイントは、猫が柑橘(かんきつ)系のニオイを嫌うことです。
たとえばレモンの香りのスプレーや、乾燥させたレモンやみかんの皮を使います。
これらにより、猫が以前に爪とぎしていた場所を、あまり魅力的でなくさせます。
ここまでやっても、まだ家具で爪とぎをする猫もいます。
そういうときは、水鉄砲や霧吹きを猫に向かってやってみましょう。
またもう1つ、選択肢があります。
それは、大きな音を出すことです。
これで効果を出すには、猫が爪とぎをしている間ずっと、大きな音を出さないとダメです。
大切なことは、猫に爪とぎをして欲しくない場所を、不快だと感じさせることです。
第7の教え - 小さいときに始める
もし子猫を飼い始めたところなら、あなたは運がいいと思いましょう。
好ましくない習慣をなおすことは、大変です。
それより、いい習慣を始めることの方が、カンタンです。
まず最初は、爪とぎに最適な場所を、猫に教えましょう。
それには、すでに書いた方法を使います。
ポイントは爪とぎをする場所のそばで、遊んであげることです。
こうすることで、猫の興味を引きつけます。
また猫の前足をつかんで、爪とぎ器を使わせてはダメです。
あなたの思い通りに、猫は行動しません。
たとえ子猫でも、したくないことで強制させられることを拒否します。
もし猫が大切なもので爪とぎを始めたら、すぐ爪とぎ器の前に連れて行きます。
そして、なでてあげます。
すると前足を、こねはじめる猫がいます。
これで結果的に、爪とぎ器に爪がひっかかります。
そして爪とぎ器が、爪とぎに良い場所だと分かるのです。
猫は、習慣性の強い動物です。
だから、良い習慣を始めましょう。
代わりの解決策
爪の手入れをする
猫のカミソリのようにするどい爪を手入れすることに、危険を感じるかもしれません。
そこで2人でやった方が、よりカンタンでしょう。
つまり1人が猫を抱き、もう1人が爪の手入れをするのです。
それにはまず、あなたの人差し指で肉球を、親指で足の先を持ちます。
そしてやさしく、人差し指と親指でしぼります。
これで毛の中から、はっきりと猫の爪が押し出されてきます。
その爪の中が、つけねに近い部分でピンク色をしていると気づくでしょう。
この部分は、生きている組織です。
だから、切ってはダメです。
透明な爪の先だけを、手入れしましょう。
明らかにピンク色の部分だけでなく、少し不透明な部分も、切ってはいけません。
不透明な部分も、ピンクの組織の一部です。
安全のために、爪の先からピンクの組織までの距離の半分だけを、手入れしましょう。
具体的にはピンクの組織から、約3ミリ離れたところです。
これで、痛くて出血する部分を切ることが避けられます。
もしあなたの猫が爪の手入れをさせてくれないなら、ここに2つの指針があります。
この指針が、爪の手入れを助けてくれるでしょう。
その指針とは、忍耐と準備です。
あわてて爪を手入れするのは、馬鹿げた行動です。
あなたもよく知っているように、抑えられるのを嫌がる猫がいます。
また、足をつかまれるのが好きじゃない猫もいます。
猫にとっては、恐怖なのです。
結局、猫の爪は生きていくために重要な道具です。
そして子猫は、あなたの行動を不審に思うかもしれません。
そこで、事前の準備が助けとなります。
この準備は、爪の手入れをする約1週間前から始まります。
約1週間前から、足をさわられることに慣れさせるのです。
具体的には、猫をなでて落ち着かせます。
そしてその間に、足のマッサージをします。
とくに、足の裏側をしっかりとやります。
やさしく、爪のつけねにある、それぞれの肉球を押します。
そうすることで、猫を安心させます。
そしてそのうちに、嫌がることなく足をさわらせてくれるでしょう。
次は、忍耐です。
1度に、すべての爪を切ろうとしてはダメです。
1回ごとに、1本か2本の手入れをします。
そしてごぼうびとして、愛情やエサをあげましょう。
また、猫に好きなことをさせてあげましょう。
猫は、我慢強くありません。
進化の過程からすれば、猫よりあなたの方が高度な動物です。
だからあなたの方が、我慢強いはずです。
つまり、猫を変えようとしてはダメです。
かわりに爪の手入れを、猫が我慢できるよう工夫しましょう。
ソフトクロー すぐれた代わりの方法
もしこれら全てで手間がかかりすぎ、
外に出すことなく猫を飼っているなら、良い選択肢があります。
それは、ソフトクローと呼ばれる製品です。
このソフトクローは、軽いビニールのキャップです。
このキャップを、猫の爪にかぶせます。
ソフトクローは、先が丸くなっています。
だから猫が爪とぎをしても、家具などを傷つけません。
またソフトクローは、小さい子供のいる家に最適です。
なぜなら、子供が引っかかれるのを防ぐからです。
それに、1日中、外出している人にもきわめて有効です。
なぜなら、ただ単に注意深くしている必要がありません。
だから、猫が爪とぎ器を使うように訓練する必要がないのです。
しかし、よく注意すべきことがあります。
それはソフトクローを、室内で飼っている猫だけに使うべきだということです。
なぜなら猫が、自分を守るおもな方法をなくしてしまうからです。
ソフトクローは、慣れれば4から6週間もちます。
でも最初は、すこし違和感があるでしょう。
だから、過剰に毛づくろいをするかもしれません。
これは、ソフトクローが早く取れる原因になります。
けれども、すぐに慣れるでしょう。
そしてその後は、より長持ちするようになるはずです。
ソフトクローは、セットで届きます。
そして使用もカンタンです。
ただ専用の接着剤で貼りつけるだけです。
一般的に、前足だけにつけます。
なぜなら家を傷つけるほとんどの原因が、前足だからです。
1つのセットで2から3ヵ月もちます。
ただこれは、猫によって異なります。
それとソフトクローをつけたあとは、猫の爪を毎週チェックしてください。
するとたまに、1つか2つのキャップが取れてしまっているかもしれません。
そんなときは、セットに入っている接着剤でカンタンに直せます。
またソフトクローをつけるときは、
上記の「爪の手入れをする」の章を参考にしてください。
大多数の猫は、ソフトクローを受け入れます。
たとえば私の飼っている猫に、とても気性が激しい子がいます。
その子は、とてつもなく気難しいお姫さまです。
でも、ソフトクローを問題なくつけています。
というより、ソフトクローは彼女に最適です。
というのも、彼女は以前にケガをしました。
それ以来、あまり以前のより動かなくなりました。
そして今では、決して外出しません。
そんな彼女の場合、ソフトクローセット1つが4ヶ月近く持ちます。
ソフトクローは、お店で手に入りません。
でも、
ソフトクローのウェブサイト
で注文できます。
以下は、チェックリストです。
大切なことを、思い出してください。
1−猫には、爪とぎが必要だと理解する。
2−体罰を忘れるー効果がない
3−爪とぎのために、適切な場所を用意する。
4−爪とぎ器を、猫のとって魅力的にする。
5−爪とぎしてきた場所を、魅力的でなくさせる。ー音や香りで
6−いつでも可能だが、できるだけ小さいときに始める。
7−室内飼いの猫にとって、ソフトクローは特別な安全策だと考える。もしくは、カンタンな代替策である。
出所・・http://declaw.lisaviolet.com/declawsoftpaws.html
猫をしかっても、まったく効果はありません。
あなたが世話をしているのは、従順なゴールデン・レトリバーではないのです。
猫は本能のままに行動する、とても自己中心的な動物です。
だからあなたが怒っても、猫にはその意味が伝わりません。
それどころか猫の目には、あなたの気が狂ったように見えています。
そして、こう言っているように聞こえます。
「何をそんなに怒っているの?
ただ単純に、自分の日課をやっただけなのに...。」
困りましたね。では、どうすればいいか?
爪の切除? それ以外の方法を考える理由
爪の切除は、後戻りできない外科的な手段です。
具体的には、猫のつま先のつけねを切断します。
もちろん、とても痛いです。
痛いだけでなく、二次的な問題を引き起こす可能性もあります。
というのも猫のツメは、大切な防衛手段なのです。
いったん爪を切除してしまえば、その代わりはありません。
また、もう一度ツメが生えてくることもありません。
ここで、あなたはこう思うかもしれません。
「うちの猫は、けっして外に出ない!」
でも、もし何かの偶然で外に出てしまい、
見つけられなかったら?
爪を切除されてしまった猫には、自分を守る武器がありません。
つまり、無防備な状態です。
そんな状態で危険のひそむ世界に、なげだされる危険があるのです。
思い出して。知識は力です。
状況を理解することで、この闘いの半分を終えました。
あなたは今から、いくつかの貴重な教えを受けます。
第1の教え - 爪とぎは、猫の本能。
このことは全然、意外なことではありません。
たぶんあなたも、いたるところにその証拠を持っているでしょう。
たとえば、ボロボロになった柱や、切り裂かれたカーテン。
そして、あなたのすり切れた神経。
爪とぎが猫の自然な行動だというのは、大きな発見ではないでしょう。
しかし、覚えておく必要のある事実です。
もし、してほしくない場所での爪とぎを防ぎたいなら。
第2の教え - 猫に爪とぎをやめさせることは出来ない。
あなたに出来ることは、してほしくないモノでの爪とぎをやめさせることです。
そしてそのモノを、比較的もとの状態で維持することです。
はっきりいって、猫にしたくないことをさせるのは無理です。
この「無理」だということを、はっきりさせておきましょう。
そして同じく、猫にしたいことをやめさせるのも、ほとんど不可能です。
だから、頭を使った方法を考える必要があります。
つまり、猫の欲求の方向を、切り替えるのです。
体罰を与えるときの言葉 -- やっちゃダメ!
猫は、体罰を理解できません。
だから、猫をたたくことは間違っています。
また体罰は、効果がないだけではありません。
さらに、状況を悪化させるかもしれません。
猫は多くの点で、かしこいです。
しかし、爪とぎをしたから体罰を受けるということは理解できません。
ただあなたに捕まったら、ときどきひどい扱いを受けると思うだけです。
つまり体罰は、猫を不安にさせます。
さらに、爪とぎをするよう刺激してしまうかもしれません。
もしくは、より望ましくない問題行動に発展する可能性もあります。
そして最後には、猫との信頼関係が壊れてしまうでしょう。
そのときには、どんな理由であろうと、猫にさわることが難しくなります。
猫は、うらみを忘れません。
第3の教え - なぜ猫は、爪をとぐのか?
さらに言えば、どうして猫は、あなたが大切にしているモノで爪をとぐのでしょうか?
猫にとって爪とぎが必要だと理解することは、猫に対する思いやり以上の意味があります。
爪とぎに対する理解が、猫の本能をより好ましい方に向けるためのカギとなります。
なわばりに、しるしをつける
爪とぎは、猫のなわばり本能です。
この本能によって、猫はしるしをつけます。
そして、自分の居場所を確保します。
つまり、ただの目立った爪あと、というだけではないのです。
それ以上に、自分の場所を示しています。
だから、猫は家の目立つところに、しるしをつけます。
それは猫が、あなたの家と関係をもつための方法なのです。
ようするに、猫にとってのインテリア装飾です。
運動
また爪とぎは、猫の体型を維持する役にたっています。
なぜなら爪とぎという行動は、前足の筋肉をつかうからです。
これが、ストレッチになっています。
つまり爪とぎは、猫にとってジムでのトレーニングであり、ヨガでもあります。
すごく楽しい
爪とぎは、とっても気持ちいい。
だから猫に爪とぎの欲求をなくさせるという考えは、捨てましょう。
逆に、してほしい場所で爪とぎをするように、考えを変えましょう。
そうすれば、猫もあなたも幸せになります。
第4の教え - 猫に適切なつめとぎ器を与える
猫はあなたに、たくさんの喜びを与えてくれます。
だからできるだけ心地よくて、かわいくて、高級なつめとぎ器を買いましょう。
そして、その爪とぎ器を取り付けます。
すると猫はぼんやりとあなたを見つめ、どこかに行ってしまいます。
このことは、あなたの母性本能を刺激します。
そしてあなたは、猫に爪とぎ器の使い方を見せようと決めます。
猫の前足をとり、そこで爪とぎの動作をさせるのです。
すると猫はもちろん、解放されて自由になるまで、抵抗します。
そしてその日は、あなたのことを完全に軽べつします。
何であれ爪とぎの「やり方を見せる」という失敗は、決してやらないでください。
ただ、猫を怒らせるだけです。
猫はどうやってやるか、完ぺきに分かっています。
ただ爪とぎの機会を、あとに残しているだけです。
ただ、いつどこでやるかの問題なのです。
第5の教え - 思い出して、「適切」と言ったことを。
次のことを、頭に入れておきましょう。
それは、あなたにとって好ましい考えと、猫にとって好ましい考えは、おそらく一致しないということです。
またどんな爪とぎ器を選ぶにしても、猫が体を十分に伸ばせるだけの長さ(高さ)が必要です。
そしてもっとも大切なことは、固定されていることです。
もし立てかけた爪とぎ器が倒れたら、猫は2度と戻ってこないでしょう。
第6の教え - 猫が爪とぎ器を好きになる方法
1つ大切なことを、思い出してください。
それは爪とぎが、なわばりにしるしをつけるための欲求だということです。
だから爪とぎ器は、家族がよく使う場所に置くべきです。
しばらく時間をおいて、爪とぎ器を移動させることはできます。
しかし、だんだんと段階的に移動させる必要があります。
はじめは猫が爪をとぐ場所に、爪とぎ器を置きます。
それはソファーや、イスのそばかもしれません。
どこであろうと、猫が自分のなわばりに選んだ場所です。
そして、猫が好きな所すべてに、爪とぎ器を置きましょう。
そのためには、おそらく2つ以上の爪とぎ器が必要です。
また猫に爪とぎ器の魅力を伝えるために、大切なことがあります。
それは、安全性です。
もし爪とぎ器が倒れたり揺れたりすれば、猫は使わなくなるでしょう。
横に置く場合は、しっかりと床に固定されている必要があります。
立てかける場合は、安定のために十分な重さがあるか、底が十分に広いかを確認してください。
それから、頭を使って猫に爪とぎ器を使うようにうながします。
たとえば爪とぎ器のそばでエサをあげたり、遊んだりしましょう。
爪とぎ器にまたたびの粉末をふりかけるのも、いい方法です。
また爪とぎ器に、猫の好きなオモチャをくっつける、という手もあります。
とにかく、すべての楽しいことと爪とぎ器を結び付けるのです。
そして猫が爪とぎ器を使ってくれたら、好きなものを与えてください。
するとそのうち、爪とぎ器が大好きになるでしょう。
最後には、自分のものだと思うでしょう。
また爪とぎ器を猫の寝る場所に置くのも、いい考えです。
なぜなら猫は、起きてすぐ爪をとぐのが好きだからです。
朝と真夜中に、とくに爪とぎをします。
もし場所に余裕があれば、すべての部屋に爪とぎ器を置くといいでしょう。
そうすれば猫は、大喜びします。
そしてもっとも大切な場所は、あなたと猫がほとんどの時間を過ごす所です。
私は家に、多くの爪とぎ器を置いています。
でも私の猫が朝によく使うのは、居間にある爪とぎ器です。
ところで、あなたの猫は以前の場所で、いまだに爪とぎをしていませんか?
そういうときは、そこでの爪とぎを思いとどまらせる方法があります。
それは、その場所をアルミホイルか両面テープで覆ってしまうことです。
これらの表面は、爪とぎをしたくなるような感触ではないのです。
もう1つ、思い出してください。
それは猫が、爪だけでなく自分のニオイで、好きな場所にしるしをつけていることです。
その場所から、猫の気をそらしたい人もいるでしょう。
そのためには、猫のニオイを消す必要があります。
たとえばペットショップやスーパーで、猫のニオイ取りが売っています。
でも、家にあるものでもニオイが消せます。
ポイントは、猫が柑橘(かんきつ)系のニオイを嫌うことです。
たとえばレモンの香りのスプレーや、乾燥させたレモンやみかんの皮を使います。
これらにより、猫が以前に爪とぎしていた場所を、あまり魅力的でなくさせます。
ここまでやっても、まだ家具で爪とぎをする猫もいます。
そういうときは、水鉄砲や霧吹きを猫に向かってやってみましょう。
またもう1つ、選択肢があります。
それは、大きな音を出すことです。
これで効果を出すには、猫が爪とぎをしている間ずっと、大きな音を出さないとダメです。
大切なことは、猫に爪とぎをして欲しくない場所を、不快だと感じさせることです。
第7の教え - 小さいときに始める
もし子猫を飼い始めたところなら、あなたは運がいいと思いましょう。
好ましくない習慣をなおすことは、大変です。
それより、いい習慣を始めることの方が、カンタンです。
まず最初は、爪とぎに最適な場所を、猫に教えましょう。
それには、すでに書いた方法を使います。
ポイントは爪とぎをする場所のそばで、遊んであげることです。
こうすることで、猫の興味を引きつけます。
また猫の前足をつかんで、爪とぎ器を使わせてはダメです。
あなたの思い通りに、猫は行動しません。
たとえ子猫でも、したくないことで強制させられることを拒否します。
もし猫が大切なもので爪とぎを始めたら、すぐ爪とぎ器の前に連れて行きます。
そして、なでてあげます。
すると前足を、こねはじめる猫がいます。
これで結果的に、爪とぎ器に爪がひっかかります。
そして爪とぎ器が、爪とぎに良い場所だと分かるのです。
猫は、習慣性の強い動物です。
だから、良い習慣を始めましょう。
代わりの解決策
爪の手入れをする
猫のカミソリのようにするどい爪を手入れすることに、危険を感じるかもしれません。
そこで2人でやった方が、よりカンタンでしょう。
つまり1人が猫を抱き、もう1人が爪の手入れをするのです。
それにはまず、あなたの人差し指で肉球を、親指で足の先を持ちます。
そしてやさしく、人差し指と親指でしぼります。
これで毛の中から、はっきりと猫の爪が押し出されてきます。
その爪の中が、つけねに近い部分でピンク色をしていると気づくでしょう。
この部分は、生きている組織です。
だから、切ってはダメです。
透明な爪の先だけを、手入れしましょう。
明らかにピンク色の部分だけでなく、少し不透明な部分も、切ってはいけません。
不透明な部分も、ピンクの組織の一部です。
安全のために、爪の先からピンクの組織までの距離の半分だけを、手入れしましょう。
具体的にはピンクの組織から、約3ミリ離れたところです。
これで、痛くて出血する部分を切ることが避けられます。
もしあなたの猫が爪の手入れをさせてくれないなら、ここに2つの指針があります。
この指針が、爪の手入れを助けてくれるでしょう。
その指針とは、忍耐と準備です。
あわてて爪を手入れするのは、馬鹿げた行動です。
あなたもよく知っているように、抑えられるのを嫌がる猫がいます。
また、足をつかまれるのが好きじゃない猫もいます。
猫にとっては、恐怖なのです。
結局、猫の爪は生きていくために重要な道具です。
そして子猫は、あなたの行動を不審に思うかもしれません。
そこで、事前の準備が助けとなります。
この準備は、爪の手入れをする約1週間前から始まります。
約1週間前から、足をさわられることに慣れさせるのです。
具体的には、猫をなでて落ち着かせます。
そしてその間に、足のマッサージをします。
とくに、足の裏側をしっかりとやります。
やさしく、爪のつけねにある、それぞれの肉球を押します。
そうすることで、猫を安心させます。
そしてそのうちに、嫌がることなく足をさわらせてくれるでしょう。
次は、忍耐です。
1度に、すべての爪を切ろうとしてはダメです。
1回ごとに、1本か2本の手入れをします。
そしてごぼうびとして、愛情やエサをあげましょう。
また、猫に好きなことをさせてあげましょう。
猫は、我慢強くありません。
進化の過程からすれば、猫よりあなたの方が高度な動物です。
だからあなたの方が、我慢強いはずです。
つまり、猫を変えようとしてはダメです。
かわりに爪の手入れを、猫が我慢できるよう工夫しましょう。
ソフトクロー すぐれた代わりの方法
もしこれら全てで手間がかかりすぎ、
外に出すことなく猫を飼っているなら、良い選択肢があります。
それは、ソフトクローと呼ばれる製品です。
このソフトクローは、軽いビニールのキャップです。
このキャップを、猫の爪にかぶせます。
ソフトクローは、先が丸くなっています。
だから猫が爪とぎをしても、家具などを傷つけません。
またソフトクローは、小さい子供のいる家に最適です。
なぜなら、子供が引っかかれるのを防ぐからです。
それに、1日中、外出している人にもきわめて有効です。
なぜなら、ただ単に注意深くしている必要がありません。
だから、猫が爪とぎ器を使うように訓練する必要がないのです。
しかし、よく注意すべきことがあります。
それはソフトクローを、室内で飼っている猫だけに使うべきだということです。
なぜなら猫が、自分を守るおもな方法をなくしてしまうからです。
ソフトクローは、慣れれば4から6週間もちます。
でも最初は、すこし違和感があるでしょう。
だから、過剰に毛づくろいをするかもしれません。
これは、ソフトクローが早く取れる原因になります。
けれども、すぐに慣れるでしょう。
そしてその後は、より長持ちするようになるはずです。
ソフトクローは、セットで届きます。
そして使用もカンタンです。
ただ専用の接着剤で貼りつけるだけです。
一般的に、前足だけにつけます。
なぜなら家を傷つけるほとんどの原因が、前足だからです。
1つのセットで2から3ヵ月もちます。
ただこれは、猫によって異なります。
それとソフトクローをつけたあとは、猫の爪を毎週チェックしてください。
するとたまに、1つか2つのキャップが取れてしまっているかもしれません。
そんなときは、セットに入っている接着剤でカンタンに直せます。
またソフトクローをつけるときは、
上記の「爪の手入れをする」の章を参考にしてください。
大多数の猫は、ソフトクローを受け入れます。
たとえば私の飼っている猫に、とても気性が激しい子がいます。
その子は、とてつもなく気難しいお姫さまです。
でも、ソフトクローを問題なくつけています。
というより、ソフトクローは彼女に最適です。
というのも、彼女は以前にケガをしました。
それ以来、あまり以前のより動かなくなりました。
そして今では、決して外出しません。
そんな彼女の場合、ソフトクローセット1つが4ヶ月近く持ちます。
ソフトクローは、お店で手に入りません。
でも、
ソフトクローのウェブサイト
で注文できます。
以下は、チェックリストです。
大切なことを、思い出してください。
1−猫には、爪とぎが必要だと理解する。
2−体罰を忘れるー効果がない
3−爪とぎのために、適切な場所を用意する。
4−爪とぎ器を、猫のとって魅力的にする。
5−爪とぎしてきた場所を、魅力的でなくさせる。ー音や香りで
6−いつでも可能だが、できるだけ小さいときに始める。
7−室内飼いの猫にとって、ソフトクローは特別な安全策だと考える。もしくは、カンタンな代替策である。
出所・・http://declaw.lisaviolet.com/declawsoftpaws.html